2011年9月28日水曜日

毎朝6時に起きる。
ジャージに着替え、外へ。
長く巨大な橋を渡り、川沿いを歩く。自分以外にも多くの人が川沿いを歩いている。
自転車に乗っている人もいれば、ローラースケートで駆け抜ける人もいる。
のんびりゆったりと歩く人、腕を力強く振りものすごいスピードで歩く人、ジョギングする人、犬を連れて歩く人、病院のパジャマのまま歩く人、サングラスをかけ大きなマスクで顔を完全に隠し歩く女性、後ろ向きに歩くおじさん。

朝の川沿いの空気は澄んでいてとても気持ちいい。
みんなそれぞれの想いを持って川沿いに集まってくるのだと思う。
自分の場合は、今いるアパートが勤務する学校から30メートル程のところにあるため、運動不足解消のため歩いている。勤務時間は830分からなのだが、825分にアパートを出れば3分後には職員室の机に着いているのだ。それにアパートは通学路に面しているため生徒にも知られてしまっている。


運動器具のあるところまで歩き、おばさん達に交じって腰を回したりのばしたり揺らしたりしながらしばらく体をほぐす。
そしてここで仰向けになり、必ず毎日空を見ることにしている。あたりまえのことだが空は毎日その表情を変えている。空を見ながら頭の中を空っぽにする。
川の向こう岸にある岩山に面して立ち、岩肌に生える植物たちを眺めながら腰や股関節のストレッチを行う。
今日も向こう岸から大声で叫んでくるおじさんがいる。「ウオーホイ、アーイホイ、ヨー」彼なりの健康法なのだと思う。あの声を聞くと少し心が和む。
帰りは芝の上を歩いて帰る。
往復40分くらい。

アパートには戻らず、そのまま食堂へ向かう。
学校の横にあるいつもの小さな食堂に行き「おはよう」と挨拶する。
ゴミ収集をしているおじさん達に交じって朝ご飯を食べる。おじさん達は朝の仕事帰りだからものすごい勢いで食べている。「生きているな。」と思う。
自分はその中で完全に浮いた存在だが、うれしいことに人は「慣れる」という力を持っている。
メニュウーはだいたい焼き魚、様々な種類のキムチ、サラダ、唐辛子入りのスープか味噌汁、そしてご飯といったところだ。
しっかりと食べ、おばさんに「ご馳走様。」といい5000ウォン札を渡す。
おばさんは「ありがとう、行ってらっしゃい。」と満面の笑みで言う。あの笑顔を見ると「今日もなんとかなるかもな。」と思う。

これが今の自分の朝だ。

2011年9月26日月曜日

川の流れ

韓国に来て1ヶ月が過ぎた。

歓迎会の嵐に遭い、胃は荒れ気味である。

1ヶ月の間に様々な出逢いがあった。

その人々と食べ、飲み、語り合い、歌い、踊った。



大きな川の流れる町で暮らしている。

川の流れを見つめていると気持ちが和らぐ。

川の近くで生きる人々は穏やかだ。