2013年3月13日水曜日

帰国して・・・

 帰国して二週間がたった。
 ようやく日本での生活にも馴染んできたといったところだ。といっても特に何かをしているわけではない。

 日本の勤務校の校長から「リハビリには一ヶ月はかかるだろうねぇ。」の一言をもらい、家で静かに暮らしている。


 家族のために食事を作ったり、韓国から送った荷物の整理をしたり、部屋を片づけたり、水槽の掃除をしたり、庭木の剪定をしたり、草抜きをしたり、バスケットゴールを長男と何日もかけて組み立てたり、ゴミ捨てをしたり、サッカーチームに入っている子供達とその仲間の送り迎えをしたり、おみやげを近所の人に配ったり、隣のおじいさんに誘われ畑に行きほうれん草や大根を収穫したり、・・・そんなふうにして一日が終わっていく。

 帰国報告書の作成などやることは無限にあるのだが、遅々として進まない。


 このあいだ部活動の卒業生との懇親会があった。この他にも卒業生との懇親会はあと3回予定されている。卒業生というのは本当にありがたいものだ。随分と厳しい言葉をかけたにも関わらず、こうやって集まってくれる。みんな笑顔で迎え入れてくれる。そして懐かしい話に花が咲く。
 みんなまだまだ若い。きっとこれからいろいろなことがあるだろう。だが時々集まって、こうやってお互い刺激しあいたいものだ。

 もう卒業生に教えることは何もない。こちらがただ学ぶことばかりだ。
 ただ、卒業生らとグラスを鳴らす時、いつも不思議な感覚に陥る。いつまでたっても自分にとっては、あの時の生徒のままに思えてしまうから・・・。


 ニュージーランドのカナイさん、オーストラリアのヤマダさん、ドイツのモリさん、無事に帰国しただろうか。そしてホリオさんももうすぐ帰国のはず。みんなが元気でありますように。

 みんな自分よりもずっと年下だが、恐ろしいほど仕事ができ、それぞれが強い個性の持ち主であった。
 出会ってから2年。みんな様々な困難を乗り越えてきたはずだ。いや、あのメンバーなら、思いっきり楽しんだかもしれない。
 「めっちゃ楽しかった。また行きたい!さよなら日本!」って言いそうだ。そういうハートを持った輩達だからだ。

 今はみんなの無事の帰国と健康を心から祈る。身体と心をゆっくりと休めてほしい。奇跡のような日々は終わったのだから・・・。


 今、外は突然の雨。
 長男も次男も傘を持たずに学校に出かけた。「降水確率100パーセント」と伝えたにも関わらず。

 雨に濡れて帰ってこればいい。それもまた良し。


 

0 件のコメント: